あらすじ
劇作家の「僕」と師匠の「ツクダさん」は、「巨大軍需工場」と「空襲」を描いた脚本を書いているうちに、作品の世界に入り込んでしまった。そこに「生きていた」人たちと交流するうちに、僕は彼らが空襲に巻き込まれる作品を書きたくなくなってしまう。ツクダさんは「だけど空襲は描かないといけないよ」と諭すのだが――
登場人物
ぼく
演:天野順一朗
若手劇作家。ツクダさんの弟子として戯曲(台本)の添削をしてもらっている。
妻と3歳の子どもがいる。
ツクダノリヒコ
演:佃典彦
劇作家。「ぼく」の師匠で有名な劇作家。
作中の折々でぼくに劇作家として大切なことを教えてくれる、はず。
坂本勝美
演:川本麻里那
「T海軍工廠」の近くに住む女性。夫は乳飲み子を抱くことが出来ずに戦死。
「ぼく」に作品を方向転換させるキッカケを作るのだが…
木谷フサ子
演:藤井見奈子
「T海軍工廠」にて勤労奉仕する女性。
毛利に心惹かれているものの、時代がそれを許さない。
木谷優子
演:猫神マオ
「T海軍工廠」にて勤労奉仕する女性。フサ子の妹。
毛利晴重
演:岡田ゆう太
「T海軍工廠」に動員された学生。工学を学んでいた。
フサ子に思いを寄せている。
朝倉辰治
演:桐原工務店
「T海軍工廠」に動員された学生。
空襲で母を亡くしている。彼もまた恋に落ちる。
今泉健太郎
演:渡邉怒濤
「T海軍工廠」に動員された学生。
工廠に禁止されている学帽を冠って現れ、班長に折檻されている。
T市の人々
演:不動湧心 結城ゼミナール
「T海軍工廠」の周りに生活する人々。
物凄く色んな役をこの二人がやる。